
WordPressを会員サイトを作りたい。どんな方法がある?
WordPressで会員サイト(=ログインして会員専用のページやコンテンツを見せるサイト)を作る方法は、大きく分けて以下のパターンがあります。
1. 無料プラグインを使う(ライトユーザー向け)
2. 有料プラグイン・SaaSを使う(本格的に運営したい人向け)
3. 外部の会員管理SaaSと連携する
4. コード・カスタムフィールドで独自実装



個人で実装しやすい「1.無料プラグインを使う方法」を解説します
WordPressで会員制サイトを作るおすすめ無料プラグイン


私が使いやすかったおすすめは「Simple Membership」プラグインです。
ここでは「Simple Membership」プラグインでできることを、初心者にも分かりやすくポイントごとにまとめます。
Simple Membershipプラグインでできること
1. 会員制サイトの構築
- 会員だけが閲覧できる「限定ページ」「限定記事」を簡単に作成可能
- 特定の投稿やページごとに「誰が見られるか」を設定できる
2. 会員レベルの設定・管理
- 無料会員/有料会員/プレミアム会員など、複数の会員レベルを自由に作成できる
- 各レベルごとにアクセスできるコンテンツを柔軟に設定可能
3. ユーザー登録・ログイン機能
- 会員登録用フォームやログインフォームをショートコードで設置できる
- ユーザー自身でパスワードリセットが可能
4. 有料会員のサポート
- PayPal(Stripeも拡張で可)による有料課金機能
- 定期課金(サブスクリプション)や単発課金の設定も可能
5. 会員管理画面
- 管理画面から全ユーザー一覧、会員情報、入会日、有効期限などを確認・編集できる
- 会員の強制退会や手動アップグレードも可能
6. 保護コンテンツのカスタマイズ
- 投稿/ページ単位だけでなく、「カテゴリー」単位でも保護できる
- ショートコードで「一部だけ」表示・非表示を切り替えもOK
7. 会員ごとのメール自動送信
- 登録時、支払い時、会員レベル変更時など、各種タイミングで自動メールを送信できる
8. 有効期限・自動失効の設定
- 有料会員の有効期限設定や、期限切れ時の自動ダウングレード・失効が可能
9. その他
- CSVによる会員データのエクスポート/インポート
- 日本語対応・マルチサイト対応
- プラグイン拡張で機能追加(クーポン・課金方法追加など)
【こんな用途におすすめ】
- オンライン講座/教材販売
- ダウンロード資料の配布
- オンラインサロンやクローズドコミュニティ運営
- 社内限定ポータル、社員専用サイト など
実際にあった会員サイトの活用方法



実際に依頼のあった会員サイトの活用法を紹介します
ご依頼内容
・ユーザーを手動登録し、パスワードを手動で渡したい
・途中解約者を手動で削除したい
今回は手動でユーザー登録・削除をしたいというご依頼でしたので、下記の流れで「Simple Membership」プラグインを設定しました。
1. ユーザーを手動登録し、パスワードを渡す方法
1. 会員レベルの設定(初回のみ)
- WordPress管理画面にログイン
- 左メニューから「WP Membership」>「会員レベル管理」へ進む
- 「新規追加」ボタンをクリック
- 「会員レベル名」(例:有料会員、無料会員、限定メンバー など)、「有効期間」や「説明」などを入力
- 「レベルを追加」ボタンで保存
★ 必要な会員レベル(プラン)が複数ある場合は、この手順を繰り返します。
2. ユーザーを手動で新規追加し、パスワード&会員レベルを設定
- 「WP Membership」>「会員管理」へ進む
- 「新規追加」ボタンをクリック
- 下記の項目を入力
- 会員ユーザー名(任意)
- Eメール(ログインIDになる)
- パスワード(任意で入力/自動生成も可)
- 会員レベル(先ほど作成した中から適切なものを選択) - 入力内容を確認し、「会員を追加」をクリック
3. ユーザーにアカウント情報を通知
- 登録した「メールアドレス」「パスワード」「ログインページURL」「会員レベル」を、メールやLINE等で案内
4. ユーザーは即ログイン&会員レベルに応じたページが閲覧可能
【まとめフロー】
- 必要な「会員レベル」を先に作る
- ユーザーを「手動で新規追加」し、その場で「パスワード」「会員レベル」も設定
- ユーザーへアカウント情報(+ログインURL)を案内
- その会員レベルでアクセスできるページが自動的に制限される
会員レベルごとのコンテンツ制限方法や
追加ユーザーの編集・削除も同様の管理画面でOKです。
注意点
- セキュリティ系プラグイン等でログインURLを変更していなければ、/wp-login.phpでOKです。
- 独自のログインページを作りたい場合は、
Simple Membershipのショートコード[swpm_login_form]
を使って
オリジナルの固定ページにログインフォームを設置することもできます(デザインを合わせたい場合など)。
【例:カスタムログインページの作り方】
- 固定ページ > 新規追加
- 本文に
[swpm_login_form]
を貼り付けて公開 - 例)「https://あなたのドメイン/login」など好きなURLで運用OK
2. 途中解約者などを手動で削除・制限する方法
① 管理画面から該当ユーザーを検索
- 「WP Membership」>「会員管理」からユーザー一覧を表示
- 解約者・退会希望者の「メールアドレス」や「名前」で該当ユーザーを検索
② 削除・アクセス制限の操作
● ユーザーを完全削除する場合
- ユーザー右側にある「削除」ボタンをクリック→確認して削除
● 会員レベルを“無料”や“ゲスト”にダウングレードする場合
- 該当ユーザーの「編集」ボタンをクリック
- 「会員レベル」を下位レベル(例:「無料会員」「一般」など)に変更
- 「更新」ボタンで保存
→ この場合、有料ページにはアクセスできなくなります
③ 作業完了
- 削除すれば即時ログイン不可・全コンテンツ閲覧不可
- ダウングレードの場合は有料会員限定ページのみ閲覧不可
(無料エリアなど下位レベルの範囲なら閲覧可能)
まとめ:WordPressで会員制サイトを作るならSimple Membership
今回は「手動でユーザー登録」の方法を深掘りしましたが、自動でやる場合や、PayPalやStripeなどど決済連携をさせる方法もあります。
ご自身の理想の会員制サイトに合わせて、うまく利用してみてください。
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