
Webデザイナーやめとけって聞いたんだけど現役デザイナーの人に真相を聞きたい!



メリットもデメリットもあるけど、Webデザインは特に女性におすすめの仕事だと思います。
デザイン会社に10年勤務、フリーランスwebデザイナー10年以上の経験を持つ私が解説します。
女性視点でWebデザイナーやめとけって本当のところどうなの?について詳しく掘り下げます。
Webデザイナーやめとけの真相ランキング


Webデザイナーやめとけと言われるのには以下の理由があります。
実際に私が制作会社に勤めていた時に感じたことも多いです。
第1位:Webデザイナーは飽和している
資格がいらない職種のせいか、安易にWebデザインを学ぶ人が増え、飽和していると言えます。
クラウドソーシングサイトや、私も出品中のココナラにも駆け出しデザイナーは多く、どんどん単価は下がってきています。
デザインの質が多少低くても、単価の安いデザイナーに依頼する人が多いです。
このため、駆け出しデザイナーは単価を安くしないと受注できなくなり、低単価で労働時間だけ増えていくという負のスパイラルから抜け出すことができません。
だからWebデザイナーはやめとけと言われる理由の一つです。
私が長年クラウドソーシングを見てきた中で気づいたことがあって
単価が安くてもいつも人気で満枠の人と、全く受注できてない人がいるんですよね。
そこにはデザインスキルの差もありますが、そのほかにも人間性だったりサービス提供方法にも大きな差があるんです。
飽和しているからWebデザイナーはやめとこう、という考えはちょっともったいないと思います。
第2位:Webデザイナーは残業が多い
最近はどうかわかりませんが、会社勤務していた約10年前くらいにはサービス残業、徹夜当たり前。終電に飛び込んだり、終電逃してタクシーで帰ったり、毎日激務でした。
その時は独身で若かったし、会社まで5分の寮に住んでいたからできたことですが、子供もいて家庭がある場合こんなことしていたら家庭崩壊しますね。
ただデザインってこだわればこだわるほど時間がかかります。
納得のいくものを作るために試行錯誤して作り上げるには時間が必要なんです。
残業きついなーと思いながら働いていた頃、やっぱりクオリティーが高いものを納品したいので、そのためだけに頑張っていました。
女子力も低下しますし、身も心もボロボロになりますよね。さすがに土日は休みますが、繁忙期は普通に休日出勤していました。
第3位:Webデザイナーは給料が安い
残業代は固定となっている場合が多く、どんなに残業しても給与が増えることはありませんでした。私の当時の年収は300万円くらいでした。(入社3年目くらい)
dodaの『平均年収ランキング(職種別の平均年収/生涯賃金)』によると、2020年のWebデザイナーの平均年収は、363万円でした。全体で見ると下の方です。
またフリーランスとしてはデザイン単価がどんどん低く叩かれています。
Webデザイナーを目指す未経験者が増えたことでどんどん単価の下げあいをしています。自分たちで価値を下げているのですね。
知り合いのデザイン会社も最初はクラウドワークスに出店していましたが、単価が低すぎるため撤退していました。
クラウドソーシングサービスには多分駆け出しの素人デザイナーか、個人で細々とやっているデザイン事務所とかばかりになってるのではと思います。
手数料も20%とか高いですからね。ただ集客代と思えばいいかな。
私もココナラを利用していますが、集客に手間をかけず受注できるところはいいかなと思います。
第4位:Webデザイナーはクライアントに振り回される
デザイナーって常に下請けとして見られているのでしょうね。クライアントからの無茶ぶりがヤバすぎて常に死んでました(笑)
例えば、「明日の午前中までにここのデザイン修正してもらえますか?」と18時くらいに連絡がきたことがあり徹夜したのもいい思い出です。
「ここをもっとセンスよくデザインしてほしい」だの「思っていたのと違うから作り直せ」だの、意見を180度変える人も。
デザイナーはクライアントにとってパートナーではなく下請け。下に見られると感じることが多々ありました。
第5位:Webデザイナーはストレスが溜まりやすい
ということでストレスが溜まり、うつ病になるデザイナーも少なくありませんでした。元気そうにしていたのに急に会社に来なくなるんです。
精神的にも追い詰められ、肉体的にも限界まで働いているのでかなり辛いものがあります。パーっとストレス解消できる人ならいいかもですが、デザイナーってどっちかというと内向的で繊細な人が多いのかも。
ちなみに私は嫌なことや嫌な人に会うと、「クソがっ!」と心の中で叫んでストレス解消していました(笑)
鉄の精神力がないと務まらない職でしょう。
第6位:デザイン以外の業務が増え疲弊
これは会社によって違うと思います。
デザインだけすればいい会社ならいいのですが、私が最初勤めた会社は、デザインもしてディレクションもして営業に同行してプレゼンしたり、ロケハンに行ったり外注の見積もりを出したり会社の会議に出たり。やばいくらいやることがありました。
そんな中でデザインしてたら死んでしまいます。
効率重視で考えるならディレクションだけして、デザインは周りにふらないと厳しいです。
デザイナーとして就職したのになんか違う!ということにならないよう、転職先の業務内容についてはきちんと確認しましょう。
>>フリーランスwebデザイナーになって失敗した!子育て中のママが後悔した7つのこと
第7位:未経験だと仕事がない
未経験の別業種からWebデザイナーを目指す人が増えています。
在宅で自由に働けるというイメージが強いようですね。
確かにそれは間違っていないです。
でもスクール等で勉強後、実務経験がないまま就職や転職することは難しい時もあります。
それは年齢制限や、経験者を募集している会社が多いからです。
新卒なら関係ないですけどね。
でも多くの人が転職を目指していると思います。
就職しにくいという点が、Webデザイナーやめとけと言われる理由の1つです。
Webデザイナー職が魅力的なポイント


悪い点ばかり書いてしまいましたが、もちろんWebデザイナーになってよかったなと思うことはたくさんあります。それはフリーランスになってから感じたことが多いです。
第1位:手に職が付く
女性は出産・育児などでどうしても一定期間現役から離れなければいけない時期があります。結局退職してしまったりが多いのですが、すでにデザインスキルがあるので、フリーランスとして復帰しやすいです。
私は1人目を産んだ後、退社し1年間休業してからフリーランスデビューしましたが、仕事には困りませんでした。2人目の妊娠中なんて、出産予定日の1週間前まで在宅ワークして、退院後すぐに仕事に戻ったりしてました。赤ちゃんを抱えながらパソコンに向かっていました。
デザインスキルは持っていて損のない、むしろお得感満載のスキルなんです。イラレとフォトショを使いこなせれば、仕事に困ることはないと思います。
第2位:在宅ワークと相性がいい
会社に行く必要がなく、在宅でパソコンに向かっていればデザインは作れます。
家事や育児で忙しいママには在宅ワークはとても助かります。
納期だけ守っていればいいですからね!
私も仕事の合間に掃除したりご飯の用意したりしてますし、ジムに行ったり買い物に行ったり好きに時間が使えます。
第3位:子供の急な病気にすぐ対応できる
小さい子供って、なんであんなに熱が出るんだろう、、って思いませんか?
私の子供も1週間に1度は必ず発熱して、保育園から連絡がありお迎えに行く、、なんてことたくさんありました。その度に会社員だったら上司や同僚に仕事を頼んで帰宅しないといけません。
フリーランスや在宅ワークなら、周りを気にせず子供を迎えに行くことができますし、家で自由にできます。
下の記事は、フリーランスになって保育園入園までの苦労話を書いています。


第4位:独立すれば給料も上がる
やりようによってはフリーランスになれば給料は上がります。私も一時期ですが、会社員時代の3倍の月収まで行きました。自分の価値を高めて、デザイン単価を上げていき、仕事を選ぶことが重要です。
個人ではなく人を雇ってデザイン会社設立なんてこともできますし、うまくやれば必ず稼げます。女性で自立を目指している人には最適だと思います。
>>フリーランスwebデザイナー(40代子持ち主婦)のリアルは実際どうなの?
Webデザイナーに将来性はある?


ノーコードツールで誰でも簡単にサイトが作れるようになっていますね。
今後もAIが普及し、どんどん便利なツールが増えていくと思います。
でも、やはりクオリティの高いサイトや画像を作るには、人間の力は必須だと思います。
テンプレートがあふれる中でオリジナリティを求める需要は絶対に増えます。
AIに全ての仕事を奪われることにはならないでしょう。
Web上のサービスが今後も拡大することを考えると、Webデザイナーの将来性はあると言えます。
集客や売上に貢献できるWebデザイナーになれば、価値も高まるでしょう。
またWebスキルを身につけておけば、人生の中で必ず役に立ちます。
Webデザイナーに向いている人の特徴


Webデザイナーの仕事は「地道な作業」の繰り返しです。
キラキラはしてないですよ。。
私が思う、Webデザイナーに向いている人の特徴は以下の通りです。
- モノづくり(デザイン)が好きな人
- 誰かの悩みに耳を傾けられる人
- 自分が作ったもので誰かの役に立ちたい人
- 打たれ強い人
- 好奇心旺盛な人
デスクワークが多いので、もくもくと作業するのが好きな方はとても相性がいいと思います。


やめとけと言われてもWebデザイナーになりたいあなたへ今後のステップ


Webデザイナーやめとけと言われても、やっぱりなりたい!という方は、下記のステップでWebデザイナーを目指しましょう。
①勉強:Webデザインのスキルをしっかり身に付ける
Webデザインスクールなどでしっかりと勉強する時間を作りましょう。
スクールの数は多く学ぶ内容もピンキリです。
お金もかかるので後悔のないスクール選びをしましょう。
②就職or転職:Web制作会社へ就職し経験を積む
Webスキルを勉強しただけでは、実際のお客様の案件をすすめることは難しいです。
案件の進め方にもノウハウがあります。
出来るだけWeb制作会社などで2-3年は実務経験を積むことをおすすめします。
③スキルアップ:マーケティングやSEOの知識を付けて付加価値を高める
Webデザインだけでは単価は低いままです。
さらにスキルアップするためには、マーケティングスキルやSEOなど、集客や売上UPに貢献できる力をつけましょう。
④独立:ゆくゆくはフリーランスWebデザイナーで独立も可能
Webデザイナーの一番の魅力は、独立して自由に仕事ができることです。
スキルと経験があれば自分のペースで好きな時に仕事ができます。
⑤法人化も:Webスキルは学んで損なし!在宅で自由な働き方ができる
さらにWebディレクターや経営に回り、デザイナーを雇って法人化することもできます。
WEBデザイナーはやったもの勝ち!夢を叶えるために行動しよう
Webデザイナーやめとけの真相を読んでもそれでも目指したいと思う人は、ぜひWebデザインの勉強をすることをおすすめします。
- Illustrator
- Photoshop
- Webスキル(htmlやcss)
これは一生モノのスキルとなって、あなたの助けとなるでしょう。現に私も人生のピンチで何度もデザインスキルを利用し復帰してきました。
安易にWebデザイナーがカッコ良さそうだからなってみたいとか、キラキラのイメージだけ持っているととんでもないギャップに驚くこととなります。
デザイナーはお客様ありきの商売ですから!自由にデザインできるわけではありません。制約の中でベストな表現をすることが大切です。
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