フリーランスWebデザイナーに憧れているけど、実際は厳しいの?
はい、厳しいこともありました。
フリーランス生活10年以上で主婦の私が解説します。
在宅で自由に働けるというイメージからWebデザイナーのフリーランスになりたいという人は年々増えています。
SNSなどを見ると成功している人も多く、憧れますよね。
でもそんな人はほんの一部。実際はスクール事業や出版などで稼いでいたりで、純粋なWebデザイナーとして成功しているのかというとそうでもないと思います。
Webデザイナーは作業という労働をしないといけないので、これをずっとやれるかというと厳しいんですよね。
だからみんなスクールを始めたり、別の何かで補おうとします。
この記事ではフリーランス歴10年以上の私が厳しいリアルをお伝えしますが、フリーランスがダメということではないです。
いいこともとても多いので、厳しいリアルを知った上で対策し、自分の理想とするフリーランスWebデザイナーになってほしいと思います。
フリーランスWebデザイナーになって厳しいと感じた7つのリアル
フリーランスWebデザイナーとして10年生きてきて、厳しかったことを紹介します。
収入が安定しない
フリーランスWebデザイナーが厳しいと言われる最大の原因は「収入が不安定」、これが第一位でしょう。
私も常にこの問題に悩まされてきました。
月10万の時もあれば、70万の月もあったりして、、トータルで見るとそこそこな年収にはなりますが、すごく不安になりましたね。
今月は大丈夫だったけど来月はどうかなーなんて常に不安に駆られる生活です。
貯金がないと心の余裕ができないと思います。
ぜひ貯金を作ってからフリーランスになって欲しいです。
営業して新規案件を獲得し続けないといけない
私はワンオペ育児をしながらの仕事だったので、営業活動もあまりせず、取引先がずっと1社だけのことがありました。
そこから仕事が来なければ無収入。
実はコロナのせいで仕事がなくなり、本当に収入ゼロになった時がありました。
知人に声をかけたりクラウドソーシングを利用したりしてなんとかなりましたが、めちゃくちゃ焦りました。。
そもそも人と話すことが苦手なので、営業活動なんて本当にしたくないです。
でもそんなこと言ってもどうにもならないので、外部に働きかけないといけない。。
仕事は欲しいけど営業したくない、なんて矛盾とずっと戦っていました。
クラウドソーシング利用の手数料が高い
クラウドソーシングサービスを使えば、ポートフォリオと文章力だけで仕事が取れる可能性が高いです。
私はランサーズが創業した当初、コンペに応募して案件を取っていました。
ただクラウドソーシングは単価が低い上に、手数料が20%ほどかかります。
口座に振り込まれる金額が思ってたのと違う!ということが多いはず。
1人で作業するには限界がくる
Webデザイナーの仕事は、ヒアリング・デザイン・コーディング・運用など、たくさんやることがあります。
もしそれを自分1人でこなそうとすると、制作数は制限されますしかなりの作業量になってしまいます。
デザインするってかなり泥くさい作業の繰り返しなので、作業づけになってしまうとクリエイティブな心が失われていきます。
会社ならチームで分担して取り掛かれますがフリーランスだと基本1人。
仕事を受けすぎると、体力的にも精神的にも限界を迎えることになるでしょう。
私の対策としては、自分にできないことはすぐ外注、時間に余裕のない時も外注しています。
ディレクション代だけ取る感じですね。
フリーランスで大事なことは、全部を自分でやり切ろうとしないことです。
主婦視点:子育てと仕事の両立が厳しい
私はシングルマザーで2人の子育てをしながら仕事をしてきました。
まあ余裕のないこと!
料理、皿洗い、洗濯、掃除、、、、それとガッツリ仕事。。
工夫しないと仕事の時間が限られてしまいます。
仕事をしすぎて子供と遊んでやれなかったり放置してスマホばっかり見せることも多かったです。
パパがいれば収入も安定して、子育てに時間をかけれたのかな・・
子供をほったらかしで仕事するのに意味があるんだろうか・・
仕事に疲れて家事をする元気が出ない・・
デザイン制作には時間がかかるので、納期に間に合わせるには家事育児の時間を削るしかなかったです。
そんなモヤモヤした悩みを抱えていました。
会社員時代に比べて払う税金が増える
会社員の時は、給与から自動的に税金が引かれていたから感じないですが、
フリーランスになると全額自分で払わないといけないので、税金の重みが違います。
国保(2〜3万円/月)、国民年金(1.7万円/月)、住民税(約10〜30万/年)などがまず厳しいです。
源泉税は納品時に払ってなければ、確定申告後に追加支払いになります。所得の約10%ほどです。
源泉徴収を多くしていれば過払金が確定申告後に戻ってきます。
節税対策をしないと本当に厳しいです。
普段から経費に入れるものの領収書などは取っておき、全て細かく申告しましょう。
確定申告が大変
確定申告の作業は初心者だと本当に大変だと思います。
私もやり方が分からなくて、本を読んだり税務署に行ったりして苦労してきました。
今は弥生の青色申告オンラインというもので全てを管理しているのと、慣れてきたのもあって、かなり楽に申告できるようになりました。
確定申告ソフトに収支を入力していけば自動で確定申告書類が完成します。
e-Taxをすればすぐに申告することができて便利です。
マイナンバーカードは作っておきましょう。
毎月収支を入力しておけば2月に焦ることはありません。
(という私も、毎月きちんと収支を付けれていません><)
白色じゃなくて青色で申告しないと、節税効果が薄いので気をつけてください。
フリーランスWebデザイナーになって助かったことも多い!
厳しいマイナスなことばかり書きましたが、フリーランスに助けられたこともたくさんありますので紹介します。
会社に出勤しなくてよし!PC1台でどこでも仕事ができる
毎朝決まった時間に起きて会社に行かなくていいんです。
これはフリーランスになった当初感じたメリット。
でも最近はコロナのせいで、会社員でも在宅勤務が多いと思うので、メリットになっているかな?
仕事が選べる
自分がやりたい仕事だけを選んですることができます!
(案件がたくさんあれば・・w)
会社員の頃は上司から命令された嫌な仕事もこなしていましたが、今は嫌な仕事は絶対に入れません。
嫌いな人からの仕事も受けません。
自分のことを良く思っていてくれて、優しい思いやりのあるお客様だけの仕事を選べます。
だから仕事のストレスは減ります。
時間を自由に使える
私は週に2〜3回はジムで運動してますし、空いた時間に家事をしたり買い物に行ったりと、自由に時間を使っています。
仕事が溜まっている時はもちろん家に缶詰で仕事に集中します。
スタバで仕事することもできます。(憧れてますがまだ一度もしたことないですが。。)
怠けるのも頑張るのも自分次第!
マイペースで仕事を進められます。
お客様からの声を聞くとやっぱりうれしい!!
デザイナーがやりがいを感じるのは、やはりお客さまからの感謝のお言葉じゃないでしょうか??
私もいつも声を聞いてきたからこそ、今までデザインをしてこれました。
時間をかけて作ったデザインで、お客様の事業がうまくいくと、デザイナーやっててよかったなあとしみじみ思います。
人見知りで口下手な自分が世の中に貢献できるのって、もうデザインしかないので。。
それをよりどころに頑張っています。
主婦視点:保育園の急な呼び出しも気兼ねせず行ける
子供が小さい頃は、毎週のように熱を出して、よく保育園から呼び出しがありました。
呼び出しが多すぎて、最初から仕事のスケジュールは余裕を持って受けるようにしていました。
笑っちゃうほど何度もお迎えに行きましたよ。
納期直前だと本当に絶望です。。w
だから近くに頼れる実家があれば一番助かります。
あとは病児保育室などもピックアップしておき利用すること。
助けてもらえるサービスはいろいろあるので、お住まいの地域のことを調べておいてくださいね。
フリーランスは基本1人なので、誰にも気兼ねせずにすぐにお迎えに行けて本当によかったです。会社だとチームなので絶対に周りに迷惑をかけることになり、罪悪感が生まれます。
ただ、仕事の納期は調整が必要で、子供が病気だから、、という言い訳はお客さまには言いませんし通用しません。そこは徹夜してでも絶対に納期を守りましょう。
まとめ:フリーランスWebデザイナーの厳しいリアル
私はフリーランスWebデザイナー10年の経歴の中で厳しいと感じたことは主に
- 収入が不安定すぎる
- 営業活動を常にしないといけない
- 税金が高い
- 確定申告が大変
- 子育てと仕事の両立が難しい
ということでした。
一番の問題点は「収入が安定するかどうか」です。
ここは顧客をどれだけ持っているか、個人差が出てくると思います。
出来るだけ社会に出たくないコミュ障の私ですら、
リピーターさんができて定期的にお仕事がもらえるようになっているので、頑張り屋さんのあなたなら絶対に安定したフリーランスWebデザイナーになれると思います。
最初からは無理せずに少しずつ実績を積み上げていきましょう!